伊坂幸太郎「バイバイ、ブラックバード」太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、まったく新しい物語。
★★★★☆
5人の女性と真剣な交際を同時にしていた星野は、2週間後に<あのバス>に乗らなければならない。乗るまでの監視役としてついた女は、180㎝、180㎏という巨漢の繭美。
誠実な、というか嘘のない星野が、<あのバス>に乗る前に女性たちに別れを告げにいく物語。あのバスとは?行き先は?バスに乗らねばならない理由は?と並んだ疑問符は結局最後までなくならないのだけど、その消化不良的要素も、切なさと爽やかさとテンポのよさで、「ま、いっか」と思えてしまった。
白新高校の不知火、1人キャッツアイ、名刺、ターミネーター2のT-1000。
クスッと笑ってしまう要素がそこかしこに散りばめられていたが、やはり一番は、将来の夢が「パンになりたかった」こと。思わず目が潤みましたわ。
「キックする」を指折り数え、最後の「キックした」で、「かかれ!」と願ったのはわたしだけじゃないはず。











